#鬱田ドッコイ増刊号

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Cブロック一回戦:【100点オールイエス】選手vs.【赤単ブランド】選手

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この鬱田最大トーナメントには『100点ルール』と呼ばれる制限のもと構築されたデッキも、少数だが参戦している。

 

『100点ルール』とは、一部のプレイヤー間で遊ばれている独自フォーマットである。

コモン1点・アンコモン2点・レア5点・ベリーレアおよびレアリティなし10点・スーパーレア以上20点、とレアリティごとに点数を取り決め、40枚の合計が100点以内に収まるようにデッキを構築する。

 

早い話が、強いカードを複数使えない、一種の「縛りプレイ」だ。点数を気にすることなく組まれた通常のデッキに比べれば弱くなってしまうことは想像に難くない。

 

それでも強豪ひしめく今トーナメントに果敢に挑んだ選手がいた。前置きが長くなってしまったが、今回は100点の戦士:エス選手と、ブランド選手の戦いをお送りしよう。

 

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コイントスで先手を得たのはブランド選手。《グレイト”S-駆”》をチャージしてターンを返す。使用しているのはやはり【赤単ブランド】のようだ。

 

 

対して後攻のイエス選手は《リペリレニア・メーザー》をマナゾーンに置く。なかなか見る機会のないカードだが、こういったレアリティの低いカードを活躍させることができるのも構築を限定したルールの面白さだ。

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見てみると効果もなかなか強い

 

手番が渡りブランド選手の2ターン目、《こたつむり》をマナゾーンに置いて《一番隊 チュチュリス》を召喚。1ターン目の《ブレイズクロー》こそ出なかったものの、かなり順調な動き出しと言えよう。

 

 

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続くイエス選手のターン、《至宝 オール・イエス》をチャージしてのターンエンド。戦術の軸となるカードであり、本来ならばこのターンにジェネレートしたかったのだろうが、色が揃わなかったのだろうか。

 

 

そして、このマナチャージがイエス選手最後のプレイとなった。

 

 

【赤単ブランド】にとって、先攻3ターン目は十分に「必殺の間合い」なのである。

 

3ターン目、《"罰怒"ブランド》をマナに置き、ブランド選手の使用可能マナは3、手札も同様に3枚。

まずは1マナを支払い《グレイト”S-駆"》を召喚、この「火のクリーチャー召喚」と《チュチュリス》のコスト軽減を受けたことで《我我我ガイアール・ブランド》が1マナでプレイされ、《"S-駆"》の上にスター進化する。

そして火文明のクリーチャーを2体召喚したことにより、残る1枚の手札《"罰怒"ブランド》のマスターB・A・Dが全軽減の条件を達成、こちらも1マナでプレイされ……手札とマナをピッタリ使い切り、チュチュリスの先導のもと盤面に2体のブランドが並び立った。

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これに対しイエス選手はシールド・トリガーを引き込むこともできず、【赤単ブランド】の圧倒的な高速・高火力の前に敗れてしまうのであった。

 

 

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エス「僕がスリーブもつけてないカードを5枚シールド展開したときに思い出した興奮が、あったと思います。その気持ちを忘れずに、この先も勝ち進んでください!」

 

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後にブランド選手が語るところによると、

「言ってることはわかるけど大会ではスリーブ付けてないとダメだし、厄介な懐古厨にならないように気を付けないといけないと思った」

とのことであった。各々の楽しみ方を尊重しよう。

 

 

勝者、【赤単ブランド】選手!